30代 発達障害 崖っぷち

小学生の時から名探偵コナンが好きな30代の発達障害者。コナンの世界のように楽しみたいと思い、最近の趣味は旅行と美術館、博物館巡り。

人間万事塞翁が馬

最近、自分自身はこの言葉を大切にして生きている。

有名な芸能人も座右の銘にしているくらいである。

この言葉の意味は人生における出来事は幸か不幸か予測しがたいという意味である。また、幸だと思っていたことが不幸になったり、不幸だと思っていたことが幸につながることがあるという意味でもある。世の中、一喜一憂してはいけないということである。

自分の経験でいうと、前職で上手く行かなくてリストラされた。リストラされた時はどうすればいいか分からなく大変落ち込んだが、転職して家から徒歩10分で給料も福利厚生も以前よりも条件がいいところで憧れの外資系企業に就職することができた。しかし、就職できたところで喜んではいけなかった。給料が高い分、障害者雇用でも求められる条件は高いし、会社の体制もどんどん変わるので、スピードになれなければいけないという懸念が生まれた。結果的に周りのスピードについていけず、またもリストラされる結果になってしまった。

すべての物事は幸も不幸もないと思った。不幸だと思っていたことも自分にとって意味があるものだと思う。もちろん、自分が勝手に意味づけをしているところはあるが、考え方次第で、起こった出来事はすべてオセロのようにポジティブにもネガティブにもなるのだと思う。現職で新型コロナの影響で一年前から在宅勤務に変更したことがあったが、最初はラッキーだと思った。しかし、いざやってみると生活にメリハリがつかなかったり、周りの状況を読み取ったりするのが大変で、考えていたよりも大変なことがあった。常に孤独との闘いみたいなものだった。

人はみな能力は違うが、その人なりの遠回りをしながら、人として成長していくのだと気づいた。人生の目標が学生時代から見つかっている人も一つの会社で新卒で働いている人も傍からみたら順風満帆に人生を生きているように見えるが、プライベートや他の部分で遠回りしている可能性もある。もちろん、他人からしたら一つの人生を歩んでいると思うが、当事者本人からしたら遠回りだと感じているかもしれない。

自分も大学時代に障害者雇用で就職活動を始めたので、就職してから発達障害だと診断された人からしたら、最初から方向性が定まっていていいと思われるかもしれないが、早い段階で診断を受けても自分なりの人生の遠回りをしてきている。

人と比べてはいけないと言われる理由はこういうことにあるのかもしれない。