30代 発達障害 崖っぷち

小学生の時から名探偵コナンが好きな30代の発達障害者。コナンの世界のように楽しみたいと思い、最近の趣味は旅行と美術館、博物館巡り。

入社して最初の頃の話

現職に入る前は、就労移行支援事業所に一年間通所していた。

就労移行支援事業所で行っていた訓練は主にSSTJSTなどのビジネスマナー訓練。実際の職場の仕事を想定した軽作業やデータ入力を行う模擬就労。ExcelやWord、PowerPointなどのスキルを学ぶPC講座などである。また、個別訓練では転職した際に強みになる資格があったほうがいいと思い、英検準一級を受けて合格した。

模擬就労ではExcelでの手順書の作成を中心に工夫策を行っていた。実際、この工夫策はスタッフの評価もよく、今後もこの工夫策を強みにして仕事をしていこうと思った。

その訓練をした後に、現職に入社をした。前職と比べて、作業工程は比較的簡易的なものが多かったが、その都度答えを考えていかなければいけない非定型業務を中心とした仕事だった。答えが不明確なことが多く抽象的に物事を繋げられないことが大変だった。

また、同じオフィスの先輩社員とのコミュニケーションも自分の場合は適切な距離感を掴めず、他の方から注意を受けた。その当時の自分の専属の先輩社員は周りから「パイセン」と呼ばれていたので、自分も新入社員でもかかわらず「パイセン」と呼んでいた。常識的なことを考えれば、年月が経ってある程度距離が縮まってから愛称で呼ぶのはいいと思うが、自分の場合は相手と自分との立場や状況を分かっていないことが原因で不適切な呼び方をしてしまった。初日での周りからの自分の印象は振り返ってみれば最悪だったと思う。

特に他にもコミュニケーション面で悩んだことはある。今まで敬語で最初話してきた年下の先輩社員の方が友達口調に急になったりしたときは正直驚いた。他の先輩社員に聞いたら、それは相手との距離感が縮まったからだということを知り、言葉使いでも距離感の縮め方というのがあることを知った。メールでも同じであるが、同じオフィスの人と部署外の方との言葉の使い方はかしこまり方が違うことを認識した。

会社で学んだコミュニケーションの取り方は就労移行支援事業所で受けたコミュニケーションマナーで学べることではなかったので、実践で改善していった方が生産的だということを知った。コミュニケーション系の本は何冊も出ているが、ケースバイケースで対応が変わることが多いので中々マニュアル化できないことが分かった。