自分の名前はこの人から由来しているらしい。
自分は日本史や時代小説には興味がなかったが、名付け親の父方の祖父が亡くなった際、司馬氏の作品を読んでみようと思った。
「竜馬がゆく」、「街頭をゆく」などを読んでみたが、あまり興味が持てなくて中々長続きしない。しかし、作者自身の生き方は自分と似ている部分があると思った。
学校や勉強嫌い、本が好き、一つのものに対して深く追及するところは自分と重なるところがあった。インターネットの情報を見てみると、歴史の研究や著者自身の戦争経験を通して、「日本人とは何か」を考えてきた方であることが分かった。自分のために行ってきたことが、仕事につながって他の人のためになるというのに感銘を受けた。
もちろん、自分は当然、司馬遼太郎氏とは違う人間であるし、著者と同じことをしたからといって、人生が上手く行くわけではない。また、ただ名前が由来しているというだけで、それ以上でもそれ以下の深い意味はないかもしれない。しかし、自分はこの人みたいな生き方をした方がいいのではないかと思った。
自分のための研究が結果的に他の人のためになる。人間としてこれ以上の幸せはないと思った。仕事に意義を見出せるのも自分につながっていくからかもしれない。
