表題の通り、自分の好きなことや大切なことは他人を通して分かることが多い。
自分があることをやっていることが好きだと主張したとしても、他人からみたら楽しそうに見えないということは潜在意識のどこかではそれが好きではないのだと思う。
以前にも書いたが、人間は自分のことを認識することも困難なため、自分の価値観を自分で見つけられないことが多い。脳学者の茂木健一郎氏が言うには、「個性は他人とのコミュニケーションの中で磨かれる」という。つまり、他人を通してではないと自分の個性は認識できないということである。
人間は機械のように単純ではないことが分かる。仕事においても「この仕事が好きだ」と言っている人ほど、すぐに会社を辞めたりする傾向がある。自分の経験上でも同じであるが、「○○が好きだ」と言っている人は熱くなるほど冷めやすくなる傾向がある。強く主張するのはそうでありたいという願望から来るのかもしれない。また、自分が好きだと思っていることは、本当は現実逃避のために無意識に行っているものかもしれない。
他者から「好きそうに見える」と言われたら、それが自分の好きなことのだと思う。