30代 発達障害 崖っぷち

小学生の時から名探偵コナンが好きな30代の発達障害者。コナンの世界のように楽しみたいと思い、最近の趣味は旅行と美術館、博物館巡り。

障害者雇用も多様性

当然のことであるが、企業選びをする際、各企業がどのような方針で障害者雇用を進めているのか企業分析することが大事である。

特に発達障害の場合は、発達障害の人を受け入れた前例があるかを会社側に確認することが必要であるが、発達障害に特化した仕事の割り振りややり方も配慮しているかどうかも確認することが重要である。

前職に入社する時は、発達障害の人達が働いているかどうかを採用面接の段階で確認を取ったが、一人一人の障害に合わせた仕事の割り振りなどはしているかどうか確認することを失念してしまった。

理由としては、その前に働いていた日系の物流企業の会社は、障害者雇用自体のやり方が不透明だったため、自分と同じ障害の社員が働いていて、障害者雇用が進んでいる会社を選ぶことしか考慮に入れなかった。つまり、障害者を受け入れる体制になっている会社かどうかだけをフォーカスして企業選びをしていたのである。

しかし、特に自分の場合であるが、発達障害に合わせた仕事の進め方をしているのかが重要になってくる。前職は会社のスローガンとして、社員の多様性を掲げていた。具体的に言うと、聴覚障害車いすなどの身体障害を持っている社員、双極性障害統合失調症などの発達障害以外の精神障害を持っている社員、LGBTの社員を幅広く積極的に受け入れている会社だった。しかし、多様な障害者を受け入れていると言っても、自分の障害に合わせたニーズではない為、自分が働いていく上では大変になることは当たり前である。幅広く障害者を受け入れている環境では、障害の有無に関わらず、同じパフォーマンスで仕事の成果を上げなければいけないことが求められてしまう。また、上司の方も色々な障害の方の勉強をしていると思うが、必ずしも一人一人の障害に対する専門知識を持っているわけではないので、自分と一緒に障害について学んでいく方向になることが多い。もちろん、会社の方針は変えることは出来ない為、採用面接に入る前に自分がどういう働き方を長期的にしたいかを考えて企業選びをしていかなければならない。

上記のことは就労移行支援事業所選びについても同様である。幅広く障害者を受け入れている事業所では、スタッフも一人一人の障害についての専門的知識があるわけではないことが多いので、一人一人に合った就活の的確なアドバイスを必ずもらえるわけではない。発達障害に対しての的確なアドバイスをもらいたいのであれば、発達障害に特化した事業所に行くべきだと自分は思う。もちろん、発達障害だから同じやり方でいけば就活は成功するというやり方はないが、発達障害に特化した事業所のスタッフはエキスパートなので、的確なアドバイスを頂ける可能性が高い。

学校と同じで、すべては入社や入所するよりも入ってからが問題であるので、入る前の準備段階を怠ってはいけないと痛感している。よく人間は受験もおなじであるが、入った後が大事という肝心なことを忘れてしまうため、気を付けていきたい。