高校一年生の冬、任意でタイの研修旅行に参加した。タイと言えば首都のバンコクだと思うが、自分はチェンマイという北部の方に10日間泊まった。タイの北部には少数民族が住んでおり、自分たちが泊まるところは孤児院だった。
タイの人達は国籍を持っていない人がいる。日本では考えられないことではあるが、海外ではよくある話だとこの時は知った。タイの人達の暮らしは日本とは違うが、みんな幸せそうに暮らしていた。幸せとは何なのか考えさせるきっかけになった。
ミャンマーとラオスにも少し入国した。ミャンマーでは国境沿いで小学生くらいの子がシンナーを吸っていた。日本では考えられなかった光景だったので衝撃的だった。
タイは「微笑みの国」と言われているので、みんな笑顔が素敵である。孤児院に桜の木を植えることがあったのだが、タイの子供たちは率先して手伝ってくれた。日本人と違うのはここなのかもしれないと思った。
この経験から大学では国際関係学部に進むきっかけになった。発展途上国のボランティアにも興味を持ったきっかけだった。大学時代はボランティアサークルに一時期入っていたので、UNICEFや国境なき医師団にも興味を持った。タイに行ったことが、人生を変えるきっかけになったと言っても過言ではない。