30代 発達障害 崖っぷち

小学生の時から名探偵コナンが好きな30代の発達障害者。コナンの世界のように楽しみたいと思い、最近の趣味は旅行と美術館、博物館巡り。

「仕事ができる」とは何か

今後、生きていく上で「仕事が出来る」とは何なのか考える必要があると感じた。

よく会社でも「あの人は仕事が出来る」と言われたりしている。しかし、仕事が出来る人は必ずしも専門的なスキルを持っていたり、高度な教養を持っていたりするわけではないが、コミュニケーション力が高く、他の人への気配りが上手いので、周りから信頼されている。

どの業界でも同じである。例えば、バーテンダーになるとしても、ただお酒を作れて、知識があれば仕事として成り立つわけではない。お客様の悩みに対して的確なアドバイスをしたり、相手の意図を読むことが出来なければ仕事が出来る人扱いはされない。また、医療関係でも同じである。医学部を出て専門的なスキルを磨けば、信頼される医者になれるわけではない。患者の悩みに応えたり、緊急の事態の時に的確な判断が出来なければ、仕事が出来た内に入らない。ミュージシャンも同じである。楽器が上手ければ仕事として食べていけるわけではない。逆に技術がすごくなくても、音楽のセンスがある人が有名になったりするケースが多い。

ブランド商品も同じである。同じ質なものなのにもかかわらず、5倍の値段で売れる商品もある。消費者が価値を示すのは、機能性以外の付加価値的なところがあるからである。

勉強はスキルを身に付けることが目的なのに対して、仕事はセンスを磨くことが目的である。パソコンの技術や語学力はスキルであって、専門的な知識だけあっても世の中は仕事が出来る人扱いされない。もちろん、センスは曖昧なものである。一つの指標で測れるわけでもない。こういう努力をしたら必ず報われるというものもない。一人一人答えが違うからこそ悩むことが多い。

自分が今までやってきた事務職も結局はセンスが問われてくるところがある。専門的なエクセルの技術がなくても仕事が出来て昇進した人もたくさんいる。その人達が上司から認められたものは、必ずしも可視化できる能力ではないと思った。

今後、また就労移行支援事業所に通うことになるが、支援員も上記のことは教えてくれるわけではないので、自分で考える必要があると思った。ただ仕事を覚えて、言われたことをやっていれば、仕事が出来たことになるわけではないことが分かった。