この前、静岡の美術館に行った時、ボタニカルアートを鑑賞してきた。ボタニカルアートとは、名前の通り、ボタニカル（botanical＝植物の）アート（絵）という意味で野菜や果物を中心とした絵である。野菜そのものの絵もあるが、野菜がどういう風に世界各国に普及されたかを知る美術である。
自分はここで野菜そのものの絵を面白くみていたが、産業革命前の農業を行っている人々の絵を見て当時の仕事の大変さを想像してきた。トラックなどがない時代は野菜の入った大きなかごを背負って何十キロも歩いて辛そうな男の人の絵や野菜の下処理をしている女性の絵も見てきた。やはり、機械が導入されていない時代は一つ一つ手間だったのだと感じた。
また、食卓にほとんど並んでいる果物や野菜は南の国の原産がほとんどで、スペインやイギリスが貿易で広めたことが分かった。チョコレートや紅茶などは、当時高級品で上流階級の人達しか味わえなかったことも興味深かった。
食べ物を通して歴史が見えてくるのは面白かった。
