30代 発達障害 崖っぷち

小学生の時から名探偵コナンが好きな30代の発達障害者。コナンの世界のように楽しみたいと思い、最近の趣味は旅行と美術館、博物館巡り。

前職に入社したころの話

IT系外資系企業に就職する前は障害者枠で日系の物流企業に新卒で正社員として就職をした。本来なら業界など色々と企業研究をしてから就職活動をするべきだと思うのだが、学生時代バイトの仕事も上手くいかなかったので、とりあえず働けばいいと思い、早く内定をもらった会社に就職をした。大手企業グループの子会社だったので、会社自体は安定していた。

しかし、自分の考えは甘かった。障害者雇用だから何でも配慮されていると思っていた。また、上司も発達障害のことを熟知していると思っていたが、そんなことはなかった。自分が当初、就職した会社は発達障害の受け入れが初めてで、障害者雇用自体も存在はしていたが、進んでいるわけではなかった。自分の場合、会社からしたら、「よく分からない障害だけれども大学も出ているみたいだし、何とかなるだろう。」と思って雇ったのだろう。

最初の会社では仕事を覚えるだけで大変だった。上司の教え方としては、行き当たりで手順を教えて、そこから応用を利かせて仕事を覚えていくようにしなさいというやり方だった。仕事を教えてもらう際、その都度ノートに書き写していたが、結果的にメモしたことも忘れるくらい仕事を覚えられなかった。

上記のことが原因で人事の人と相談した結果、ジョブコーチを雇うことになった。ジョブコーチの方と考えた工夫策はエクセルの手順書である。まずは、ノートに書いた内容をすべてエクセルに内容を転記して、業務ごとに内容をまとめた。その結果、自分は業務を関連付けて覚えていないことが分かった。エクセルの手順書のおかげで、ある程度スムーズに作業を行うことができた。また、今まで学生時代もバイトをしてきたが、業務を覚えられなかったのは、「物事のつながりが見えない」という障害特性から来ていることが分かった。

自分の障害特性の本質を知った一年だった。