30代 発達障害 崖っぷち

小学生の時から名探偵コナンが好きな30代の発達障害者。コナンの世界のように楽しみたいと思い、最近の趣味は旅行と美術館、博物館巡り。

自分が思う好きな仕事と自己分析の仕方

よく好きな仕事ややりたいことを見つけるためには、幼少期の感覚を思い出すように言われている。しかし、この分析の仕方は本当に正しいかというと自分にとっては懐疑的である。

一つ目の理由は、幼少期の感覚は絶対的なものではないからである。幼少期に興味を持ったものはたくさんあると思う。スポーツだったり、ゲームだったり人によって違う。興味を持った理由ももちろん一人一人違う。しかし、その感覚は自分だけが思っているものではないし、他の人も同じく思っていることでもある。例えば、自分は韓国語は暗号みたいで怖かったという感覚が幼少期にあった。中国や韓国の人を見て同じ顔なのに違う言語をしゃべっているのにも不思議に思った。しかし、この感覚は自分だけの感覚ではないし、他の人も思っていたことである。幼少期は分からないことだらけだからこそ、身に付いた感覚でしかない。

二つ目の理由は、幼少期の経験は視野が狭い。子供の頃は世の中というのがどういうものか知らないし、興味を持った理由はたまたま自分がその環境に身を置いただけだからである。年を重ねていけば、幼少期に興味を持たなかったものにも興味を持つことがあるし、視野もどんどん広がっていく。幼少期の経験は社会人になれば人生の一部分にしか過ぎない。

このように、幼少期の感覚や感性を当てにして仕事選びをするのは、正解だとは思わない。そもそも、誰もが好きなことを仕事に出来たら世の中は回らない。ゲーム好きな人が全員ゲーム会社に勤めたり、音楽好きな人が全員ミュージシャンになったら、他の人がやりたがらない仕事は誰がやるのかという話にもなってくる。たとえ、好きな仕事が出来たとしても、好きな形で売れるわけでないし、好きなことの中にも嫌いなことも出てくるからである。好き嫌いはやはり仕事に持ち込むものではないのかもしれない。