30代 発達障害 崖っぷち

小学生の時から名探偵コナンが好きな30代の発達障害者。コナンの世界のように楽しみたいと思い、最近の趣味は旅行と美術館、博物館巡り。

蟹工船

プロレタリア文学」という作品はご存じだろうか。

プロレタリア文学とは、高校の現代文で習ったと思うが、主に資本主義における労働者達が何十時間働いても貧しいままで、上の人達だけがお金を搾り取っていくという不条理な世の中を描いた作品である。1920年代から30年代に流行った文学作品である。

特に小林多喜二蟹工船プロレタリア文学の代表作である。ここに出てくる船員達は12時間以上の過酷な労働を毎日強いられて、船も四か月間ほど港には戻らない。そのため、船の中では病気になる人や死人になる人が多かった。その当時、起こった事件をベースに書かれている作品である。

ここでは話のあらすじを書くことは行わないが、この作品でまず思ったのが、小林多喜二の想像力のすごさである。自分が経験していないのにもかかわらず、人間はこの過酷な状況になったらどういうことをしてしまうのかということを書いているのが面白いと思った。また、働いていく中でもそうであるが、自分の属している環境や会社が必ずしも正しいというわけではないということを考えなければいけないということである。ここに出てくる主人公達も自分達の会社のやり方が変だと思って、上官にストライキを起こすのである。この考え方は常に持っておく必要があると思った。

今後企業で働いていく上でも自分の属している会社のやり方が正しいと感じてしまうことが多いかもしれない。しかし、常に物事を客観視していく必要があることが大事である。